一条寛治のブログ

日本憲法と安全保障について考えるブログです。

【中学地理】北海道の産業

 北海道の農業

 

 石狩平野上川盆地は、日本有数の稲作地帯です。明治時代に石狩平野に入植した人々は、泥炭地とよばれる排水の悪いやせ地で土地改良を行ったり、排水路を建設したりするのに、大変な苦労をしました。また、品種改良によって、寒さに強くておいしい米をつくるための努力が続けられました。その結果、北海道は、米の生産量で全国有数の規模になりました。(日本文教出版

 

 火山灰が積もった台地の広がる十勝平野では、畑作が盛んです。比較的冷涼な気候に適した小麦、てんさい、じゃがいもなどが栽培されています。大規模経営の農家が多く、50ha以上の耕地をもつ農家もめずらしくありません。富良野盆地は、減反政策による水田からの転作で、たまねぎの大産地になりました。同じ農地で同じ種類の農産物を続けてつくる連作をすると収穫量が減るため、農家は、何種類もの農産物を交代でつくっていく輪作を行っています。(日本文教出版

  

 2016年の北海道の耕地面積は約114万6,000haで、全国の耕地面積の4分の1近くを占めています。また、農家1戸あたりの耕地面積は27.1haと都府県平均の13.6倍となっています。(北海道データブック2017_農業 | 総合政策部知事室広報広聴課

 

 酪農は、北海道の各地で行われていますが、根釧台地十勝平野では、広い牧草地をもつ農家が、多数の乳牛を飼育しています。海からの濃霧の影響で夏でも低温になる根釧台地では、1970年代に、それまで原野だった土地に、広大な牧草地をそなえた新酪農村が建設され、農家1戸あたり100頭をこえる大規模な乳牛の飼育が行われるようになりました。牛乳は、近くの工場でバターや乳製品に加工されます。最近では、保冷車の普及などの輸送手段の進歩で、牛乳のままで遠くまで出荷されるようになっています。(日本文教出版

  

 このほか酪農は、宗谷地方オホーツク地方北部でも盛んです。

 

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 ▲北海道の農業産出額の構成(2015年)(画像引用元:北海道庁

 

 北海道の畑作農家や酪農家は、大規模な生産を行うために大型機械や設備を必要としており、経済的な負担が大きくなっています。また、外国産のさまざまな農産物が輸入される今日、安い輸入農産物におされて、経営は厳しくなっています。北海道の畑作地域や酪農地域では、食の安全性に配慮した農産物の生産に力を入れて、価格が安い輸入農産物に対抗しています。

 一方、地元で乳製品やビール、菓子などを生産する企業にとっては、輸入原料の利用と地産地消をどのように進めていくかが課題になっています。(東京書籍)

 

 

 北海道の漁業

 

 北海道は、都道府県別の漁獲量で全国第1位です。明治時代から昭和時代にかけてはにしん漁で栄え、特に水あげ港の小樽は、地域の経済的・文化的な拠点として発展しました。

 乱獲などでにしんの水あげが減ると、かにやすけとうだら、さけ、ほっけなどの水あげが増えました。根室や釧路には、漁船の整備や水産加工を行う施設が集まり、ベーリング海オホーツク海で行われる北洋漁業の拠点になりました。現在ではロシア連邦の漁船も北海道の港に立ち寄り、取り引きが行われています。一方、ロシア連邦との間では領土問題が解決されていないため、漁場や操業権をめぐって緊張が続いています。また、近年、これまでのとる漁業に代わって、ほたてやうになどの養殖が増えています。(東京書籍)

 

 養殖漁業とは、「海・湖・人工の池などで、魚介類や海草を育ててとる漁業」日本文教出版をいいます。また、「人工的にふ化させた稚魚や稚貝をいったん海や河川に放流し、成長したあとに漁獲する」(同)栽培漁業も行われています。

 

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 ▲海面漁業・養殖業の魚種別構成比(2015年・属地生産量・単位:トン)(画像引用元:北海道庁

 

 

 北海道の工業

 

 北海道の工業は、以前は、針葉樹を原料とした製紙工業や、炭鉱で採掘された石炭を原料とした鉄鋼業が中心でした。現在は、乳製品の製造や魚介類の加工などの食料品工業が、工業製品出荷額のおよそ3割を占めています。(日本文教出版

 

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 ▲製造品出荷額等の内訳(2014年確報)(画像引用元:北海道庁