一条寛治のブログ

憲法と国防について考えるブログです。

日本国憲法は、協約憲法である。

憲法典は、成立過程の違いによって①欽定憲法、②協約憲法、③民定憲法に分類される。 ①欽定憲法は、君主の権力のみによって成立する憲法をいう。帝国憲法が欽定憲法と言われるのは、天皇の権力のみによって成立したからである。というのは、国民代表機関である…

衆院解散に思う、二大政党制と選挙制度

(最終更新日:2018/1/24) 二大政党制は日本に馴染まない 英国では、貴族とブルジョア、貴族ブルジョア連合と労働者との対立が二大政党制を生んだ。米国では奴隷制度の存続か廃止かで国論を二分し、二大政党制となった。 一方日本では厳しい階級対立や、国…

なぜ日本の領海に「隙間」があるのか

(最終更新日:2017/12/1) 日本の領海は海岸線から12海里までであり、教科書にもそう書いてある。 ichijokanji.hatenablog.com 7月2日に「中国」の軍艦が津軽海峡を通過するという事件が起こった。普通には津軽海峡全体が領海であると考えるが、実はそうで…

「尖閣ビデオ」と尖閣諸島の現実

尖閣ビデオが流出か 中国漁船が衝突の映像 Senkaku 「映像を見れば、中国漁船が意図的にぶつかってきたことは明らかです。・・・問題は、なぜあのようなことが起こったのか、何が原因なのかということです。 簡単に言えば、長年、日本政府があの海域で中国漁船…

国際法に基けば戦争にならない。

尖閣ビデオが流出か 中国漁船が衝突の映像 Senkaku 「今回の尖閣諸島の事件でも、海上保安庁が撮影したビデオなどによると中国の漁船はわざと体当たりをしてきたようです。我が国は絶対に銃撃はしないということを読まれてしまっています」(田母神俊雄『田…

【中学地理】 日本の領域

1.日本の領域 日本列島は、北海道、本州、四国、九州の四つの島と、その周辺の伊豆諸島や小笠原諸島、南西諸島など、大小さまざまな島々から成り立っています。このように多くの島々から成り立つ日本は、周囲を海に囲まれた島国(海洋国)であり、国境線は…

日本国憲法前文は、当然に集団的自衛権を認めている。

(最終更新日:2017/11/4) 第二段落第一文 日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。 「平和を愛する諸国民…

ミサイル防衛は個別的自衛権の行使だ

(最終更新日:2018/1/24) www.sankei.com 仮に北朝鮮がグアムに向けてミサイルを発射すれば、アメリカ軍は在日米軍基地を起点に北朝鮮へ反撃することになる。ならば、北朝鮮はその反撃能力を削ぐために在日米軍基地を同時に攻撃することは容易に想像できる…

今の自衛隊では、「グレーゾーン事態」に対応できない

まずグレーゾーン事態とは何か。 「安倍内閣が示した15事例のうち『武力攻撃に至らない侵害』が、いわゆる『グレーゾーン事態』です。武力攻撃とまでは言えない緊急事態のことで、しかも現行法制ではうまく対応できないか、対処法が決まっていないケースのこ…

日本国憲法上諭で考える、無効論

(最終更新日:2017/12/5) 日本国憲法前文第一段落第一文に「日本国民は・・・この憲法を確定する」とあるから、民定憲法であるように見える。しかし上諭には「朕は・・・帝国憲法の改正を裁可し、ここにこれを公布せしめる」とあるから、欽定憲法のようにも見え…

軍政と軍令、自衛隊における「ねじれ」

(最終更新日:2018/1/25) 軍政 軍政とは 軍事行政という意味で、軍の内部の管理を指す(鍛冶俊樹『戦争の常識』p62)。 軍は戦争のための組織だが、いつも戦争をしているわけではない。平時には基地や駐屯地にいて、訓練や研究、警備などの仕事にいそしん…

予備役と予備自衛官

予備役とはもともと徴兵制と深い関係がある。一定の徴兵期間(大体2年前後)を過ぎると除隊して社会復帰することになるが、そこで予備役に編入される場合がある。編入されると一般社会にありながら年に2週間程度の軍事訓練を受け、緊急事態には即座に召集さ…

徴兵制のメリット・デメリット

(最終更新日:2017/12/4) 徴兵制のメリット 徴兵制の最大の利点は人件費が安く抑えられることである。兵隊は基地や駐屯地に起居し食事をし、服装は支給される軍服で統一されているわけだから、衣食住はただである。しかも徴兵対象者は主に結婚前の若者であ…

徴兵制、志願兵制の違い

(最終更新:2017/12/4) 憲法改正で徴兵制が復活するのか。 そもそも徴兵制とは何か、志願兵制とは何が違うのか。 徴兵制か、志願兵制か 米国では南北戦争で初めて徴兵制が採用され、第一次世界大戦でも採用、第二次世界大戦でも採用されたが戦後もそのまま…

美濃部達吉『憲法講話』 序文(大正元年版/大正7年版)

序 明治四十四年の夏余は文部省の開催せる中等教員夏期講習会に於て帝国憲法の大要を講話するの委嘱を受け、七月の末より八月の初に亘り前後約十回を以て其の講話を終れり。当時聴講者諸氏の其の筆記を公にせんことを希望せらるるもの多かりしを以て、爾来其…