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一条寛治のブログ

日本憲法と安全保障について考えるブログです。

【憲法逐条解説】 第9条 我国はポツダム宣言の求めに従い、戦争を抛棄し、軍備を撤廃した

第二章 戦争の放棄 第九条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は…

【憲法逐条解説】 第8条 皇室財産の多くは国有化され、国会が監督することとなった

第八条 皇室に財産を譲り渡し、又は皇室が、財産を譲り受け、若しくは賜与することは、国会の議決に基かなければならない。 〔解 説〕皇室財産と国会の権限 旧憲法に於いては、皇室財産及び皇室経費に付いては、国庫より毎年定額の皇室経費を支出することの…

【憲法逐条解説】 第7条 天皇の国事行為の列記事項

第七条 天皇は、内閣の助言と承認により、国民のために、左の国事に関する行為を行ふ。 一 憲法改正、法律、政令及び条約を公布すること。 二 国会を召集すること。 三 衆議院を解散すること。 四 国会議員の総選挙の施行を公示すること。 五 国務大臣及び法…

【憲法逐条解説】 第6条 天皇の任命行為は内閣総理大臣、最高裁長官の地位に重みを与える

第六条 天皇は、国会の指名に基いて、内閣総理大臣を任命する。 天皇は、内閣の指名に基いて、最高裁判所の長たる裁判官を任命する。 〔解 説〕 天皇の任命行為 (一)内閣総理大臣は国会の議決を以て之を指名するもので、何人を総理大臣たらしむべきかを決…

【憲法逐条解説】 第5条 摂政を置くべき場合と摂政の地位

第五条 皇室典範の定めるところにより摂政を置くときは、摂政は、天皇の名でその国事に関する行為を行ふ。この場合には、前条第一項の規定を準用する。 〔解 説〕摂 政 摂政に関する本条の規定は旧憲法(一七条)と其の趣旨を同じうするもので、(1)摂政は…

【憲法逐条解説】 第4条 天皇の御不例又は海外御旅行の際に国事行為の臨時代行がなされる

第四条 天皇は、この憲法の定める国事に関する行為のみを行ひ、国政に関する権能を有しない。 天皇は法律の定めるところにより、その国事に関する行為を委任することができる。 〔解 説〕天皇の国事に関する権能、其の権能の委任 (一)旧憲法に於いて天皇に…

【憲法逐条解説】 第3条 天皇の国事行為は、すべて内閣が責任を負う 

第三条 天皇の国事に関するすべての行為には、内閣の助言と承認を必要とし、内閣が、その責任を負ふ。 〔解 説〕天皇の行為に対する内閣の責任 国事に関する天皇の権限は第六条及び第七条の定むる所であるが、天皇が此等の行為を為すには自己の自由意思に依…

【憲法逐条解説】 第2条 皇位は、皇統に属する男系の男子が継承する。

第二条 皇位は、世襲のものであつて、国会の議決した皇室典範の定めるところにより、これを継承する。 〔解 説〕皇位の継承 本条は旧憲法第二条と略同様であり、別に解説を要するものも無いが、唯旧憲法に比し重要な大変革として見るべきものは皇室典範の性…

【憲法逐条解説】 第1条 日本国憲法においても天皇は君主の地位を失わない

第一章 天 皇 〔解 説〕新憲法は国民主権主義を取り、天皇はもはや主権を有せられないのであるから、此の点から言ふと、第一章には、国家組織の全体に通ずる総則的規定を除いては、先づ国民に付いて規定するのを当然とするやうであるが、後に述ぶる如く新憲…

【憲法逐条解説】 序説(二、三) 新憲法によっても、国体は変革されていない

二 新憲法と国体の変革 新憲法が我が国体を変革するものであるや否やは、従来一般に我が国体は万古不変であると謂はれてゐただけに殊に議会に於ける憲法草案の審議に際し激しく論議せられた問題であるが、それは「国体」といふ語の意義を如何に定むるかに依…

【憲法逐条解説】 序説(一) 日本国憲法は帝国憲法を廃棄して、新しく制定したものである

序 説 一 新憲法制定の手続 新「日本国憲法」は昭和二十一年十一月三日に公布せられ、公布後六箇月を経て実施せらるることに定められた。即ち二十二年五月三日からは、愈々従来の「大日本帝国憲法」は其の効力を失ひ、新憲法が之に代つて日本国の基礎法とな…

【憲法逐条解説】 序/補訂について

序 本年五月三日から愈々実施を見るに至らんとする「日本国憲法」は、我が国家組織の上に我が国歴史あつて以来未曾有ともいふべき大改革を加ふるものである。其の改革の殊に著しいものとしては、旧憲法に於ける我が伝統的な君主主権主義を捨てて国民主権主義…

【憲法逐条解説】 第96条 憲法改正の手続

第九章 改 正 〔解 説〕憲法の改正手続に関する定は、旧憲法には附則中の一箇条(七三条)として規定せられて居たが、新憲法には特に之が為に一章を設くることとした。尚旧憲法には「憲法及皇室典範ハ摂政ヲ置クノ間之ヲ変更スルヲ得ス」(七五条)といふ別…