一条寛治のブログ

日本憲法と安全保障について考えるブログです。

美濃部憲法学を読む

戦争抛棄と軍備撤廃の意味

「国と国との間に平和を維持し戦争の起こることを防がうとする企は、従来も列国の間に屡熱心に試みられた所で、第一次世界大戦の後大正八年に成立した国際聯盟規約に於いて既に締約国は戦争に訴へざる義務を受諾して居り、更に昭和四年に諸強国間に締結せら…

天皇は君主であり、元首である

「君主の観念の要素が何に在るかは、単に理論の問題ではなく、一般に君主政と認められて居る諸国の実際に付いて考察せねばならぬ問題である。而して実際に君主政に於ける君主と共和政に於ける大統領との区別が何に在るかを観察すると、それは権能の相違に在…

国会と地方議会 ①代表機関であること

日本国憲法第41条 国会は、国権の最高機関であつて、国の唯一の立法機関である。 同第43条① 両議院は、全国民を代表する選挙された議員でこれを組織する。 地方自治法第89条 普通地方公共団体に議会を置く。 「国会は国民の代表機関である。それは国会の議決…

美濃部達吉『憲法講話』 序文(大正元年版/大正7年版)

序 明治四十四年の夏余は文部省の開催せる中等教員夏期講習会に於て帝国憲法の大要を講話するの委嘱を受け、七月の末より八月の初に亘り前後約十回を以て其の講話を終れり。当時聴講者諸氏の其の筆記を公にせんことを希望せらるるもの多かりしを以て、爾来其…