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一条寛治のブログ

日本憲法と安全保障について考えるブログです。

読書メモ

もし、札幌で大地震が起きたら

過去に起きた「札幌の大地震」(p219)について、道民としては「わが事」でもあるので、何かの参考になればと思い、少し引用した。 北海道の地震 作者: 島村英紀,森谷武男 出版社/メーカー: 北海道大学出版会 発売日: 1994/03/25 メディア: 単行本(ソフトカ…

自衛隊の災害派遣について

「東日本大震災で自衛隊が大活躍したのは周知の事実だが・・・あの震災時、米軍がいわゆるトモダチ作戦で日本国民を救援してくれたが、その米軍は武装解除をしていなかった。武器は携帯するか身近な所に保管していたのである。 それは考えて見れば当然のことで…

鍛冶俊樹『国防の常識』(角川oneテーマ21)を読む。①国防と、文化と経済

鍛冶俊樹氏の著書は、嘗て『戦争の常識』(文春新書)を紹介した。外に『領土の常識』(角川oneテーマ21)も読んだが、今回は『国防の常識』を基に記事を書こうと思う。 国防の常識 (oneテーマ21) 作者: 鍛冶俊樹 出版社/メーカー: 角川学芸出版 発売日: 201…

小川和久『日本人が知らない集団的自衛権』(文春新書)を読む。①集団的自衛権について考える前に知っておくこと

軍事について勉強する中で、今回は「集団的自衛権」について考えてみたい。 日本人が知らない集団的自衛権 (文春新書) 作者: 小川和久 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2014/12/19 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (4件) を見る 集団的自衛権とは…

鍛冶俊樹『戦争の常識』(文藝春秋)を読む。⑫帝国海軍が「艦隊決戦」の意味を変えた。

「艦隊決戦」というと、戦艦同士が大砲を撃ち合う戦いをイメージする。しかし、第二次世界大戦では航空戦力の優位が確認され、大砲はミサイルに取って代わり、戦艦の時代は終わった。ならば同時に「艦隊決戦」の時代も終わったように思える。 「しかしこれは…

鍛冶俊樹『戦争の常識』(文春新書)を読む。⑪現代の戦争(弾道ミサイルと核)

北朝鮮が核実験をして小型化を目指し、弾道ミサイルの精度を上げようとしている。中国(引用部分以外は以下、中共)は現に核保有国で、何百発もの弾道ミサイルを日本に向けている。 戦争の常識 (文春新書) 作者: 鍛冶俊樹 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日:…

鍛冶俊樹『戦争の常識』(文春新書)を読む。⑩国防の義務と、徴兵制のメリット・デメリット

国家は国民の団体であるから、国民は国家を支える義務がある。具体的には国家の経済力と防衛力は国民の負担によってのみ支えられる。従って国民は納税義務、兵役義務を負わなければならない。 勿論「兵役義務」といっても、総て国民が銃を担いで、或いは戦闘…

鍛冶俊樹『戦争の常識』(文春新書)を読む。⑨徴兵制と志願兵制

憲法改正で徴兵制が復活する・・・という言説を時折目にする。しかし、そもそも徴兵制とは何なのか、志願兵制とは何が違うのか。 日本国憲法は徴兵制を禁止しているという。それは本当だろうか。 戦争の常識 (文春新書) 作者: 鍛冶俊樹 出版社/メーカー: 文藝春…

鍛冶俊樹『戦争の常識』(文春新書)を読む。⑧指揮官と参謀

軍隊には、各部隊を指揮する司令官だけではなく、それを支える参謀がが居る。 戦争の常識 (文春新書) 作者: 鍛冶俊樹 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2005/02 メディア: 新書 購入: 12人 クリック: 242回 この商品を含むブログ (32件) を見る 「軍隊は命…

鍛冶俊樹『戦争の常識』(文春新書)を読む。⑦軍の最高指揮権、天皇、自衛隊

帝国憲法では、軍事については天皇の大権事項と定められ、統帥大権と編制大権とを区別した。前者は軍隊の指揮命令、後者は軍隊の組織を定める権限を意味する。或いは前者を軍令大権、後者を軍政大権と呼ぶこともある。 日本国憲法下での自衛隊に対する軍令、…

鍛冶俊樹『戦争の常識』(文春新書)を読む。⑥軍隊と政府の関係、クーデターと自衛隊

他の組織とは一線を画する特別な地位に在る軍隊と、統治権を具体的に行使する政府との関係は、どのようなものだろうか。 戦争の常識 (文春新書) 作者: 鍛冶俊樹 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2005/02 メディア: 新書 購入: 12人 クリック: 242回 この…

鍛冶俊樹『戦争の常識』(文春新書)を読む。⑤正規軍に認められる法律上の特例と、自衛隊の存在

正規の軍隊とテロ組織の違いは理解した。では、正規の軍隊や軍人が、他の組織や一般人と異なる権利はあるのだろうか。 戦争の常識 (文春新書) 作者: 鍛冶俊樹 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2005/02 メディア: 新書 購入: 12人 クリック: 242回 この商…

鍛冶俊樹『戦争の常識』(文春新書)を読む。④正規軍とテロ組織との違い

軍隊とは、「武力行使のための組織」であることは分かった。では、同じように武力行使を行う「テロ組織」とは、何が違うのだろう。 戦争の常識 (文春新書) 作者: 鍛冶俊樹 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2005/02 メディア: 新書 購入: 12人 クリック: 2…

鍛冶俊樹『戦争の常識』(文春新書)を読む。③軍隊と情報機関

そもそも軍隊とは何だろうか。そしてその任務とは何だろうか。 戦争の常識 (文春新書) 作者: 鍛冶俊樹 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2005/02 メディア: 新書 購入: 12人 クリック: 242回 この商品を含むブログ (32件) を見る 「軍隊とは本来、武力を行…

鍛冶俊樹『戦争の常識』(文春新書)を読む。②防衛、国防、安全保障の違い

軍事ついての用語で、防衛、国防、安全保障がほぼ同意義に用いられることが多いので、一度整理する必要がある。 戦争の常識 (文春新書) 作者: 鍛冶俊樹 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2005/02 メディア: 新書 購入: 12人 クリック: 242回 この商品を含…

鍛冶俊樹『戦争の常識』(文春新書)を読む。①軍事について学ぶ

最近「地政学」という言葉が流行っている。関連書籍が書店で幅を利かせている。日本人が安全保障に関心を持ち始めたのは良いことだと思う。しかしその根幹にある「軍事」の知識は十分だろうか。私自身、それが足りていないと思い、軍事の基本、常識を勉強し…

潮匡人『常識としての軍事学』(中公新書ラクレ)を読む。⑥戦略と戦術、そして日本

戦略と戦術は、「目的と手段」のような関係にあると思う。 常識としての軍事学 (中公新書ラクレ) 作者: 潮匡人 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2005/01 メディア: 新書 購入: 2人 クリック: 12回 この商品を含むブログ (12件) を見る 「「戦略」も、…

潮匡人『常識としての軍事学』(中公新書ラクレ)を読む。⑤新しい戦争と秘密工作、そして一つの疑問

戦争のやり方が変わったのか。アフガン戦争、イラク戦争の事例を踏まえ「現代戦争」の姿を捉える。 常識としての軍事学 (中公新書ラクレ) 作者: 潮匡人 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2005/01 メディア: 新書 購入: 2人 クリック: 12回 この商品を…

潮匡人『常識としての軍事学』(中公新書ラクレ)を読む。④秘密工作員は、すぐそこにいる

諜報活動を行うのは、大使館員だけではない。本国から「別の姿」で送り込まれ、スパイや工作活動を行っている。 常識としての軍事学 (中公新書ラクレ) 作者: 潮匡人 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2005/01 メディア: 新書 購入: 2人 クリック: 12回…

潮匡人『常識としての軍事学』(中公新書ラクレ)を読む。③外交官の特権と大使館

各国の大使館や領事館、外交官にはどのような権限が認められているのだろうか。 常識としての軍事学 (中公新書ラクレ) 作者: 潮匡人 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2005/01 メディア: 新書 購入: 2人 クリック: 12回 この商品を含むブログ (12件) …

潮匡人『常識としての軍事学』(中公新書ラクレ)を読む。②大使館はスパイの巣窟

大使館の仕事といえば、ビザやパスポートの発給、邦人への情報提供などが思い浮かぶが、実はもっと重要な仕事がある。 常識としての軍事学 (中公新書ラクレ) 作者: 潮匡人 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2005/01 メディア: 新書 購入: 2人 クリック…

潮匡人『常識としての軍事学』(中公新書ラクレ)を読む。①軍事について学ぶ

国家は国民の団体である。団体であるからには、必ず目的がある。 国家の第一の目的は「自存の目的」(美濃部達吉『憲法撮要 第三版』)である。これは防衛力と経済力によって国家の存立を保持することを意味する。 従って国家の基礎法たる憲法を論ずるには、…