一条寛治のブログ

日本憲法と安全保障について考えるブログです。

読書メモ

民間防衛における、徴兵制とボランティア

「防災は “Civil Defense” の一つであり、この英語は一般に民間防衛ないし市民防衛と訳されるが、国民を守るという意味であるから国民防衛とするのが適当であろう」(鍛冶俊樹『国防の常識』p68-69) 「もとより災害においては消防が動くのが普通だが、警察…

日本はまだ、自然災害と国防への意識が足りない

「なぜ津波の深刻な想定をしなかったのか?それは津波が外部からの攻撃に他ならないからだ。外部からの攻撃を想定すればテロについても当然想定しなくてはならなくなる。航空機が突っ込んで来る場合も想定しなくてはならず、ミサイルが飛んで来ることも考え…

自衛隊の災害派遣における現実

「東日本大震災で自衛隊が大活躍したのは周知の事実だが・・・あの震災時、米軍がいわゆるトモダチ作戦で日本国民を救援してくれたが、その米軍は武装解除をしていなかった。武器は携行するか身近な所に保管していたのである。 それは考えて見れば当然のことで…

法律上、自衛隊は軍隊ではない

(画像引用元:陸上自衛隊、フォトギャラリー) 「自衛隊は軍隊である。これは世界の常識だ。小銃を肩に担って整然と行進し、戦車がこれに続く。空には戦闘機が飛び、海には護衛艦や潜水艦が航行している。これで軍隊でないなどということはあり得ない」(鍛…

国防と防衛、安全保障との関係

(画像引用元:海上自衛隊) 「防衛と国防の関係を考えると・・・単に防衛と言った場合、軍事的に防衛することを指すことが多い」(鍛冶俊樹『戦争の常識』p31-32) 「防衛とは専守防衛というような限定的な意味ではなく、敵地を攻撃し占領することまでを含む」…

日本で軍事を学ぶには、自衛官になるしかない

(画像引用元:キャンパス案内 | 防衛大学校) 「日本の大学で『軍事』を教える学校は防衛大学校と防衛医科大学校を例外として一校もないでしょう。安全保障を専門とする学者が『国際政治』や『国際関係』を教える講座はあっても、軍人や元軍人が『軍事学』…

日本にとっての尖閣と台湾、米中にとっての尖閣と台湾。(少し雑記)

「尖閣諸島は沖縄の一部として1972年に米国から日本に返還されている。尖閣諸島が沖縄に所属しており、沖縄が日本に所属している以上、尖閣は日本に所属している理屈にならざるを得ない」(鍛冶俊樹『領土の常識』p212) 2012年から突如「中国公船」による日…

鎌倉~室町時代の地政学と、現代

元寇と倭寇の話。 (画像引用元:鷹島神崎遺跡 | 松浦市の観光情報サイト「松恋」) 「1231年、モンゴル軍は高麗に侵攻。1259年に高麗は服属し、1274年、モンゴル・高麗が連合したモンゴル帝国軍(元軍)は軍船900、兵力2万数千で対馬・壱岐両島を占領して…

奈良~平安時代の地政学

律令体制が確立し、緩み始めるころの話である。 「渤海国は朝鮮半島にあった高句麗の子孫が朝鮮半島北部から沿海地方、満州にかけて築いた国で、日本では当時、高麗とも渤海とも呼ばれ、長期にわたり親密な関係を持っていた」(鍛冶俊樹『領土の常識』p198)…

もし、札幌で大地震が起きたら

過去に起きた「札幌の大地震」(p219)について、道民としては「わが事」でもあるので、何かの参考になればと思い、少し引用した。 北海道の地震 作者: 島村英紀,森谷武男 出版社/メーカー: 北海道大学出版会 発売日: 1994/03/25 メディア: 単行本(ソフトカ…

鍛冶俊樹『国防の常識』(角川oneテーマ21)を読む。①国防と、文化と経済

鍛冶俊樹氏の著書は、嘗て『戦争の常識』(文春新書)を紹介した。外に『領土の常識』(角川oneテーマ21)も読んだが、今回は『国防の常識』を基に記事を書こうと思う。 国防の常識 (oneテーマ21) 作者: 鍛冶俊樹 出版社/メーカー: 角川学芸出版 発売日: 201…

小川和久『日本人が知らない集団的自衛権』(文春新書)を読む。①集団的自衛権について考える前に知っておくこと

軍事について勉強する中で、今回は「集団的自衛権」について考えてみたい。 日本人が知らない集団的自衛権 (文春新書) 作者: 小川和久 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2014/12/19 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (4件) を見る 集団的自衛権とは…

鍛冶俊樹『戦争の常識』(文春新書)を読む。⑩国防の義務と、徴兵制のメリット・デメリット

国家は国民の団体であるから、国民は国家を支える義務がある。具体的には国家の経済力と防衛力は国民の負担によってのみ支えられる。従って国民は納税義務、兵役義務を負わなければならない。 勿論「兵役義務」といっても、総て国民が銃を担いで、或いは戦闘…

国防の義務と徴兵制、志願兵制の違い

憲法改正で徴兵制が復活する・・・という言説を時折目にする。しかし、そもそも徴兵制とは何なのか、志願兵制とは何が違うのか。 日本国憲法は徴兵制を禁止しているというが、それは本当だろうか。 「国民国家とは・・・国民のための国家という意味である。・・・しか…