一条寛治のブログ

日本憲法と安全保障について考えるブログです。

自衛隊の災害派遣における現実

「東日本大震災で自衛隊が大活躍したのは周知の事実だが・・・あの震災時、米軍がいわゆるトモダチ作戦で日本国民を救援してくれたが、その米軍は武装解除をしていなかった。武器は携行するか身近な所に保管していたのである。 それは考えて見れば当然のことで…

法律上、自衛隊は軍隊ではない

(画像引用元:陸上自衛隊、フォトギャラリー) 「自衛隊は軍隊である。これは世界の常識だ。小銃を肩に担って整然と行進し、戦車がこれに続く。空には戦闘機が飛び、海には護衛艦や潜水艦が航行している。これで軍隊でないなどということはあり得ない」(鍛…

国防と防衛、安全保障との関係

(画像引用元:海上自衛隊) 「防衛と国防の関係を考えると・・・単に防衛と言った場合、軍事的に防衛することを指すことが多い」(鍛冶俊樹『戦争の常識』p31-32) 「防衛とは専守防衛というような限定的な意味ではなく、敵地を攻撃し占領することまでを含む」…

日本で軍事を学ぶには、自衛官になるしかない

(画像引用元:キャンパス案内 | 防衛大学校) 「日本の大学で『軍事』を教える学校は防衛大学校と防衛医科大学校を例外として一校もないでしょう。安全保障を専門とする学者が『国際政治』や『国際関係』を教える講座はあっても、軍人や元軍人が『軍事学』…

日本国憲法は、帝国憲法と比較して読むと理解しやすい

「成文憲法の制定は、革命などの政治変動の後、新たな統治に関する基本的法秩序を定める作用である」(渋谷秀樹・赤坂正浩『憲法2統治 第6版』p370) 日本国憲法は、建前としては帝国憲法を改正したものであるが、実際上は新憲法として制定されたのである…

大正時代を中学歴史教科書で振り返る ①太字年表 おおよその流れ

今回も東京書籍『新編新しい社会 歴史』を参考に作りました。 1912 第一次護憲運動 1913 1914 第一次世界大戦(~'18) 1915 二十一か条の要求 1916 1917 ロシア革命 1918 米騒動 シベリア出兵 1919 三・一独立運動 五・四運動 ベルサイユ条約 ワイマール憲…

もし、札幌で大地震が起きたら

過去に起きた「札幌の大地震」(p219)について、道民としては「わが事」でもあるので、何かの参考になればと思い、少し引用した。 北海道の地震 作者: 島村英紀,森谷武男 出版社/メーカー: 北海道大学出版会 発売日: 1994/03/25 メディア: 単行本(ソフトカ…

小川和久『日本人が知らない集団的自衛権』(文春新書)を読む。①集団的自衛権について考える前に知っておくこと

集団的自衛権とは何であるか、如何なる場合に発動されるのか、或いはそれ自体は日本国憲法に違反するや否や、という議論が昨年盛んに行われた。 私としては、個別的自衛権も発動できなくてどうして集団的自衛権の賛否を論ずるのか理解に苦しんだが、現実には…

明治維新を中学歴史教科書で振り返る ③新政府樹立と祖国統一戦争

1867 大政奉還 王政復古の大号令 1868 戊辰戦争 五箇条の御誓文 1869 版籍奉還 北海道 1870 1871 廃藩置県 解放令 1872 学制 (壬申戸籍) 1873 徴兵令 地租改正 1874 民撰議院設立建白書 屯田兵 1875 1876 1877 西南戦争 明治維新は、徳川慶喜の大政奉還を…

「地政学ブーム」に付いて考えたこと

昨年から、書店には「地政学」を題材とする著書が多く並んでいる。何故「地政学」が流行っているのか。 そもそも地政学とは何なのか。 「安全保障を地理的な環境から論ずるやり方を地政学と言う」(鍛冶俊樹『戦争の常識』) 「地政学は、帝国主義の論理です…

明治時代を中学歴史教科書で振り返る ①全体的な流れ

歴史教科書(東京書籍『新編新しい社会 歴史』)を基に、本文中の太字のみで年表を作成した。 1868 戊辰戦争 五箇条の御誓文 1869 版籍奉還 北海道 1870 1871 廃藩置県 解放令 日清修好条規 岩倉使節団 1872 学制 1873 徴兵令 地租改正 1874 民撰議院設立の…

徴兵制のメリット・デメリット

「徴兵制は社会一般の国防意識や公共精神の普及に極めて有効である。日本では国防意識も公共精神も学校で教えることすらしていないが、諸外国の学校では重要な徳目である。しかし単に学校で教えるだけでは意識は徹底しない。徴兵制はこうした精神面の教育の…

国防の義務と徴兵制、志願兵制の違い

憲法改正で徴兵制が復活する・・・という言説を時折目にする。しかし、そもそも徴兵制とは何なのか、志願兵制とは何が違うのか。 日本国憲法は徴兵制を禁止しているというが、それは本当だろうか。 「国民国家とは・・・国民のための国家という意味である。・・・しか…

天皇が「国民」に含まれるかは、「国民」の定義による

私は天皇の「退位」には当然反対であるし、譲位にも反対であることは変わらない。 それとは別の問題として、天皇は「国民」に含まられるや否や、という憲法のテキストで論じられるテーマが、国会でも論じられたようである。 www.sankei.com 国家は国民の団体…

美濃部達吉『憲法講話』 序文(大正元年版/大正7年版)

序 明治四十四年の夏余は文部省の開催せる中等教員夏期講習会に於て帝国憲法の大要を講話するの委嘱を受け、七月の末より八月の初に亘り前後約十回を以て其の講話を終れり。当時聴講者諸氏の其の筆記を公にせんことを希望せらるるもの多かりしを以て、爾来其…