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一条寛治のブログ

日本憲法と安全保障について考えるブログです。

【憲法小論】1立憲君主政体とは君民共治の政体である

憲法小論

 1.立憲君主政体とは君民共治の政体である

 

 専制政体とは、君主が法律上の権力と政治上の権力を独占している政体をいう。これに対して、これらを君主と国会が分掌している政体立憲君主政体という。

 法律上の権力を権威、政治上の権力を権限ということもできる。

 

 専制政体から立憲君主政体への移行は国会制度の発達と同義である。

 専制政体では君主が法律上及び政治上の権力を独占しているのであるから、自らの権限において法律を制定し、予算を決定し、自らの権威に基いてその執行を命令することができた。

 しかし立憲君主政体では法律及び予算を審議・決定(決議)する権限は国会にあり、君主はただその権威を以て決定を承認し執行を命ずるのみとなった。

 国会は初め君主の諮問機関であったが、課税同意権とその取引のために立法権を認めさせ、更に君主の機関であった内閣の存立をも左右するに至り、専制君主の固有する政治上の権力を事実上剥奪した。

 英国では専制政治を志向する君主に対し、国会の権限を改めて確認させ、以て英国の政体即ちconstitutionが確立し来ったのである。constitutionとは国会を有する政体、立憲君主政体を意味する。

 

 国会は国民の代表機関であり君主の機関ではない、即ち君主の命の下に立たないのであるから、君主は国会の審議に干渉できない。しかし国会を召集し法律を公布するのは君主である。

 国会は君主の召集に従い集会し、法律予算を定め、君主は之を承認する。立憲君主政体とは民共治の政体であるといえる。

 

 

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