読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

一条寛治のブログ

日本憲法と安全保障について考えるブログです。

帝国憲法上諭 第一段③ 帝国憲法は天皇が欽定する

帝国憲法と日本国憲法

【上諭 第一段】

朕祖宗ノ遺烈ヲ承ケ万世一系ノ帝位ヲ践ミ朕カ親愛スル所ノ臣民ハ即チ朕カ祖宗ノ恵撫慈養シタマヒシ所ノ臣民ナルヲ念ヒ其ノ康福ヲ増進シ其ノ懿徳良能ヲ発達セシメムコトヲ願ヒ又其ノ翼賛ニ依リ与ニ倶ニ国家ノ進運ヲ扶持セムコトヲ望ミ乃チ明治十四年十月十二日ノ詔命ヲ履践シ玆ニ大憲ヲ制定シ朕カ率由スル所ヲ示シ朕カ後嗣及臣民及臣民ノ子孫タル者ヲシテ永遠ニ循行スル所ヲ知ラシム

 

 第三は、『乃チ明治十四年十月十二日ノ詔命ヲ履践シ玆ニ大憲ヲ制定シ』とある部分で、之に依つて憲法が一に天皇の大権に依つて欽定せられたものであることが示されて居る。明治十四年の詔命とは言ふまでもなく明治二十三年を期し国会を開くべき旨を宣示したまうた勅諭で、その中には『今在廷臣僚ニ命シ仮スニ時日ヲ以テシ経画ノ責ニ当ラシム其組織権限ニ至リテハ朕親ラ衷ヲ裁シ時ニ及テ公布スル所アラムトス』とあり、将来制定せらるべき憲法が欽定憲法の形体を取るべきことが既に明示せられて居る美濃部達吉『逐条憲法議解』p56)

 

 明治十四年の『国会開設の詔勅』には、明治二十三年の国会開設に先んじ、天皇憲法を欽定し公布するとある。これに従い欽定憲法として帝国憲法が発布された。