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一条寛治のブログ

日本憲法と安全保障について考えるブログです。

【憲法小論 番外編】譲位に反対する理由と、現行法で出来ること

憲法小論

 以前、陛下の「生前退位」に反対する理由を書いた。

ichijokanji.hatenablog.com

 

 私は今でも譲位に反対であることに変わりはない。皇位継承に国会が容喙すべきでないこと、しかもそれは皇統断絶を目論む勢力にとって利用すべき「前例」となることが挙げられる。

 外にも 陛下の大御心を察して、政府はそのように改革すべしなどと言う者も居る。それは戦前の右翼、特に「天皇主権」を説く極右勢力と何が違うのか。

 

 何より、内閣は何故あの「ビデオメッセージ」を止めなかったのか。天皇に個人的所見を述べさせたのか。政治問題に発展すると何故考えなかったのか。この一点を以て、安倍内閣は 陛下の信任を得ていないと言っても大げさではない、それくらい重い問題なのである。

 国民として忠言申し上げるとしても、国民代表機関たる国会がこの体たらくである。とすれば、国民はこれを黙殺する、「聞かなかったことにする」しかない。立憲君主政の根幹を脅かしかねない事態であることを、国民は自覚しなければならない。

 

 しかし、事実として 陛下のお気持ちが表明された。現行法で対応するしかない。日本国民は歴史に試されている。

 

 第一は、御公務を極限まで減らすこと。そこで国民は、天皇とは何か、天皇の本来のお務めとは何だろうか。

 天皇の本来のお務めとは、祭祀である。国家国民の為にお祈り頂くことで、「日本国憲法」第七条第十号(儀式を行ふこと)に定められている。

 

 第二に、祭祀(儀式)以外の国事行為及び御公務を皇太子殿下に臨時代理して頂く。或いは他の皇族に委任することも出来る。

 

 第三に、それでも 陛下の御身に触るようであれば、その時初めて皇室会議を経て摂政を立てるようにすればよい。ここまで総て現行法で対応出来る。

 

 敢て法改正をするならば、旧宮家の方々に皇族に復帰して頂き、皇族会議を復活させるための皇室典範改正だろうか。