一条寛治のブログ

日本憲法と安全保障について考えるブログです。

日本にとっての尖閣と台湾、米中にとっての尖閣と台湾。(少し雑記)

 「尖閣諸島は沖縄の一部として1972年に米国から日本に返還されている。尖閣諸島が沖縄に所属しており、沖縄が日本に所属している以上、尖閣は日本に所属している理屈にならざるを得ない(鍛冶俊樹『領土の常識』p212)

 

 2012年から突如「中国公船」による日本の領海及び接続水域への侵犯が繰り返されている。

 

 「中国の領土的野心はもはや尖閣にとどまらず沖縄全体に及んでいるのである(同p213)

 

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 (画像引用元:尖閣諸島周辺海域における中国公船等の動向と我が国の対処 | 海上保安庁

 

 「マスコミなどではしばしば『尖閣問題』などと表現するが、日本領である尖閣を日本が支配している以上、尖閣になんら問題はない。尖閣を侵略しようとする中国が問題なのである。これは中国問題であり、尖閣危機と表現すべきである(同p216)

 

 

 「尖閣は沖縄と台湾の間に位置する。沖縄には米軍基地があり、中国軍が台湾に侵攻した場合、沖縄から米軍は出撃して台湾を防衛する。尖閣を中国が占領して軍事基地を設置すれば、米軍による台湾防衛作戦にとって重大な支障となる。一口にいえば台湾を守れなくなるのである。

 台湾は東シナ海南シナ海、西太平洋の接点に位置する。もし中国が台湾を併合してここに軍事基地を設ければ、これらの海域の海洋覇権は米国から中国に移行してしまう。もしそうなれば海洋国家・米国は終焉を迎えるだろう。

 逆に中国は台湾を併合できなければ、今までの海洋進出の努力が結実せず、文字通り水泡に帰する。海洋国家としての歩みはすべて失敗だったことになる。おそらくその失敗は中国共産党にとって致命傷だろう。

 尖閣はアジア太平洋の地図で見れば点にしかならない。しかしその点に米中の存亡がかかっているのである(同同)

 

 具体的にはこうだ。

 

 「中国が台湾を領有した場合・・・南シナ海は事実上、中国の内海となり、それを取り囲む東南アジアの諸国は中国の衛星国にならざるを得なくなる(鍛冶俊樹『国防の常識』p51)

 

 「マラッカ海峡を始めとする海上輸送路も中国の支配する所となり、日本への物資の輸送には高いコストが課せられる事になる。これは日本経済を直撃するだろう。

 それだけではない。台湾が中国に吸収されて、東南アジアが中国の植民地となれば、日米安保はもはや東アジアの平和と安定の為に寄与しなくなる。ただ日本を守るためだけに在日米軍を置いているのは米国にとってお荷物以外の何物でもない。

 つまり在日米軍は去り、日米安保体制は事実上崩壊する事になる(同p52)

 

 ▼引用図書 

領土の常識 (角川oneテーマ21)

領土の常識 (角川oneテーマ21)

 
国防の常識 (角川oneテーマ21)

国防の常識 (角川oneテーマ21)

 

 

 

 中国(中共)が台湾を占領した時には、朝鮮半島は北の主導で統一されているだろう。そして在日米軍が撤退した日本列島を、中朝が結んで武力攻撃を仕掛ける。その時ロシアは中立を決め込み、火事場泥棒を狙っているかもしれない。アメリカは軍隊を派遣せず、資金援助に留まるかもしれない。

 これは最悪のシナリオであり、恐らく日本は滅亡するだろう。

 確かに中共の海洋進出はロシアの警戒する所ではあるが、オホーツク海を確実に内海とするために北海道の割譲を要求することも考えられる。