一条寛治のブログ

日本憲法と安全保障について考えるブログです。

とりとめのない軍事の話(自衛隊について)

(最終更新日:2017/12/4)

 

 自衛隊を軍隊にするには、畢竟、日本国憲法第9条を改廃しなければならない。

 他にも軍法会議を設置するために、第76条を改廃する必要がある。

 最高指揮官をどの機関が担うかによって条文を追加する必要もある。普通に考えれば国家元首たる天皇である。

 

 いずれにしろ、憲法改正か、解釈改憲で第9条などが死文化するかのどちらかになるだろう。

 

 

 憲法改正を行わなくとも、自衛隊を「より軍隊っぽく」することは出来る。

 

 例えば、軍令権(統帥権)は君主の権能であって内閣の権能ではない。内閣総理大臣天皇に代わって最高指揮権を行使するのである。もし自衛隊が内閣の機関であれば、それは警察と同じである。

 したがって、自衛隊法第7条「内閣総理大臣は、内閣を代表して自衛隊の最高指揮監督権を有する」から「内閣を代表して」を削除すべきだ

 勿論「天皇の名において最高指揮権を行使する」とするのが正しい。しかしそれは自衛隊法ではなく、日本国憲法に書くべきことだ。仮に内閣が機能しない場合であっても、天皇が親ら最高指揮官として自衛隊を統帥する余地を残しておくべきである。

 

 

 帝国憲法下では陸軍参謀総長、海軍軍令部総長が、最高指揮官である天皇の統帥大権を補佐した。

 自衛隊の最高指揮官は内閣総理大臣である。しかし自衛隊法によると、内閣総理大臣を補佐する参謀(幕僚)が存在しない。幕僚長は隊務に関し最高の専門的助言者として防衛大臣を補佐自衛隊法9②)し、「部隊等に対する防衛大臣の命令を執行する(同9③)。つまり、幕僚長は、軍事行政の長である防衛大臣を補佐する役人なのである。

 自衛隊を「より軍隊っぽく」するには、幕僚長は、最高指揮官を補佐する機関でなければならない

 

 また、「より軍隊っぽく」するためには警察のみならず、他の官庁から権限を奪わなければならない。