一条寛治のブログ

日本憲法と安全保障について考えるブログです。

ミサイル防衛は個別的自衛権の行使だ

 (最終更新日:2017/11/12)

 

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 仮に北朝鮮がグアムに向けてミサイルを発射すれば、アメリカ軍は在日米軍基地を起点に北朝鮮へ反撃することになる。ならば、北朝鮮はその反撃能力を削ぐために在日米軍基地を同時に攻撃することは容易に想像できる。

 したがって、北朝鮮によるグアムへのミサイル攻撃が、日本本土への攻撃と同義である以上、「我が国に対する外部からの武力攻撃が発生した・・・又は・・・発生する明白な危険が切迫していると認められるに至つた事態」(自衛隊法76①ⅰ)、すなわち「武力攻撃事態」にあることを認め、個別的自衛権に基いてこれを迎撃するべきだ。

 あるいはまた、我国の領土領海に着弾する恐れがある以上、やはり個別的自衛権に基いてこれを迎撃すべきではないか。

 

 「存立危機事態」に基づき迎撃することと、「武力攻撃事態」に基づいて迎撃することでは、自衛隊が執る措置は同じかもしれないが、日本政府が発表するメッセージとしては大きく意味が異なる。

 

 「存立危機事態であると認めて集団的自衛権を行使し、北朝鮮のミサイルを迎撃する」と言えば、多くの国民は「アメリカを守るためにミサイル防衛をするのか」と思ってしまう。

 自衛隊は日本国を守るために存在している。仮にも「9条」に「自衛隊」と書きたいのならば、「弾道ミサイルから日本の国土・国民を守るために、自衛隊がこれを迎撃します」と言うべきではなかったか。

 

 集団的自衛権を云々する前に、島嶼防衛を含め、個別的自衛権を行使して我国を防衛することを考えなければならない。