一条寛治のブログ

日本憲法と安全保障について考えるブログです。

国際法に基けば戦争にならない。


尖閣ビデオが流出か 中国漁船が衝突の映像 Senkaku

 

 「今回の尖閣諸島の事件でも、海上保安庁が撮影したビデオなどによると中国の漁船はわざと体当たりをしてきたようです。我が国は絶対に銃撃はしないということを読まれてしまっています田母神俊雄『田母神国軍』p17) 

 

 「我が国の問題は、このような事態に国際法に基づいた対応ができないことです。国際法によれば軍の指示に従わず、他国の領海を不法に行動するような船は銃撃され、沈められても止むを得ないのです。我が国が国際法に基づいた対応をする国であれば、中国はあのような挑発行動には出ないと思います(同p18)

 

 「世界中のあらゆる国が、自分の国を守るために国際法に基づいて行動しています。国際法に基づいて行動して、それが戦争に発展することはあり得ません(同p19)

 

 「韓国は2003年から2007年の5年間で、韓国領海内で不法操業などをする中国の漁船を2000隻以上拿捕し、2万4000人以上を逮捕しています。そして二百数十億ウォンの賠償金を取っています。またロシアは、不法操業する中国漁船を銃撃し、十数人を射殺しています。それでも戦争になっていないではありませんか。国家の指導者が戦争を恐れていては、国益を守ることはできません(同p19-20)

 

  

 「諸外国の軍は平時から領土、領海、領空の警備を実施していますので、今回の尖閣のような事態にいちいち政府の命令が必要ありません。

 諸外国の軍隊には、『交戦規定(Rules of Engagement = ROE)』があり・・・軍がやってはいけないことを決めているのです。『これとあれはやってはだめ』ということを決めている。ですから他国の軍隊は、やってはいけないことはしっかりと守って、あとは自分の責任で行動することができます。それで軍が暴走することはありません(同p25-26)

 

 「ところが、日本の自衛隊は諸外国の軍隊のグローバルスタンダードとは大きくかけ離れていて、あらかじめ決められた『やっていいこと』の範囲でしか動けません。ごく狭い範囲の『やっていいこと』だけが法律によって決められています(同p26)

 

 外国の軍隊の行動規範はネガティブリスト方式、日本の自衛隊は警察と同じくポジティブリスト方式であることは、他の記事でも繰り返し指摘してきた。

 

 「従って、自衛隊が働かなければならない有事の際には、どんなに緊急事態でも逐一、防衛大臣による『発令』を待って『やっていいこと』を確認しなければなりません。自衛隊が行動を始めれば、次から次と法律で決まっていない事態に遭遇します。このとき、国会で新たな立法措置が必要であるようでは自衛隊は行動できません。

 つまり、自衛隊は、世界的な軍隊のグローバルスタンダードとまったく逆の考え方で縛られている。・・・自衛隊の常識は世界の非常識なのです(同p26-27)

 

 ▼引用図書 

田母神国軍  たったこれだけで日本は普通の国になる

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