一条寛治のブログ

日本憲法と安全保障について考えるブログです。

「『ニュース女子』 #123」を視た感想① 大東亜戦争について


『ニュース女子』 #123 (大東亜戦争・陰謀論・もしも〇〇が)

 

 

 大東亜戦争が自衛の為だったか、侵略であったか。この議論の気持ち悪さは、21世紀の価値観を以て20世紀の日本を断罪して悦に浸る人間と、日本は自らを犠牲にしてアジアを解放する良い戦争をしたと悦に浸る人間がいることだ。

 

 仮に日本の戦争が侵略戦争であったとして、それの何が問題なのか。英米仏蘭、独露伊の列強は何十年、何百年に亘ってアジアのみならず、世界中を植民地支配し続けただろうか。若し日本を断罪するなら、その何百、何千倍もこれらの国々を断罪しなければ釣り合いが取れない。

 それが出来ないのならば、この手の話は無意味だ。

 

 ところで、物事は一度簡単に捉えてみる必要がある。

 

 客観的に当時の日本が置かれた情勢を考えると、アメリカから石油が入って来ない以上、東南アジアから輸入するしかない。しかし英米仏蘭の植民地となっており、それは叶わない。ならばこれらの地域を独立させる為に「宗主国」を追放しなければならない。

 また、アジアから欧米を追放するには、アジア諸民族の協力は不可欠である。戦争を遂行出来るのは日本しかなく、そのために資源が開放されなければならない。つまり「日本にとって」資源確保とアジア解放とは同意義となり、それを「大義として」表明したのが大東亜会議である。

 従って資源確保の為でありアジア解放の為であり、どちらを主張するのも、結局は程度問題でしかない。自存自衛の為には資源が必要で、自存自衛の為には英米仏蘭のアジアからの追放が必要だった。それだけだ。

  

 強いて言えば、日本に「侵略」されたのは植民地という権益を侵された英米仏蘭である。また、何となれば軍政を敷いて武力で以て資源を失敬した方が手っ取り早かったのだから「支配者が代わっただけ」という声があるのも致し方ない。

 結果的に英米仏蘭はアジアから追い出され、戦後再び占領しようとするも、日本軍が育てた義勇軍に返り討ちにされ、アジアの国々は独立を果たした。

 勿論感謝されて悪い気はしないが、感謝されるために戦争していたのではない。何より、大日本帝国は滅んでしまった。

 

 冷めた見方をすれば以上だが、教科書には矢張り「アジアの独立のために戦った」と書くべきだろう。小中学生のうちから自尊心を捻じ曲げることはあってはならない。