一条寛治のブログ

憲法と国防について考えるブログです。

「教育無償化」というブラックボックス

 (最終更新日:2017/11/4)

 

 「教育無償化」とは何か。その疑問を並べてみる。

 

 第一に、無償化の対象となる学年は何か。

 幼稚園や保育園だろうか。それとも義務教育の小学校、中学校だろうか。あるいは高校、大学、専門学校に通う学生も対象となるのだろうか。

 では乳幼児や待機児童、あるいは修学まで家庭で育てようとする場合はどうなるのか。

 

 第二に、何が無償(無料)となるのか。

 義務教育のように授業料や月謝を徴収しないということだろうか。では給食費はどうか。通学のための交通費はどうか。部活動や修学旅行の費用はどうか。

 あるいは医療費はどうだろう。

 

 第三に、無償化の財源は何か。

 もし「教育無償化」のために増税するのであれば、国民は納税の対価として教育を受けるのであるから、無償であるとはいえない。

 

 どうにも消費税を10%にするという結論だけが決まっていて、「教育無償化」とはその言い訳ではないだろうか。

 無償というのは無料ということだ。増税なくして授業料が廃止され、奨学金が総て給付型になれば「教育無償化」と言えそうだ。しかし消費増税や用途変更では、単に「教育サービスを充実させるための増税」でしかない。

 

 更に言えば、「教育無償化」の定義が曖昧であるために、その範囲が際限なく拡大し、際限なく増税を繰り返すことにはならないだろうか。