一条寛治のブログ

憲法と国防について考えるブログです。

【復古的改憲案】第一条 日本国は天皇の知らす国である

(最終更新日:2017/11/6)

 

 第一条 天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。

 

 

 天皇は日本国の君主であり元首であるために、「日本国の象徴であり日本国民統合の象徴」なのである。その地位が「日本国民の総意」であることは、歴史が示す所である。

 

 本条に法的意味を与えるとすれば、第一に、天皇は「日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であ」るために不可侵である。具体的には公的行為の無答責(第三条)、憲法に規定はないが、刑法上及び民法上にも無答責であること廃位を許さないことが挙げられる。尚、帝国憲法の下では皇室に対する罪、所謂「不敬罪」が刑法に存在したが、昭和22年に削除された。

 第二に、天皇の地位が「日本国民の総意に基く」というのは、過去・現在・将来に亘る日本国民の総意に基くということである。「総意」であることは、多数決で決すべきことではなく、かつ将来に亘って変更することを許さない趣意である。天皇の地位について、過去に遡って覆すことは出来ないから、既に確定している原則、すなわち天皇は日本国の君主であり元首であること皇位万世一系であることを本条で確認したのである。

 

 帝国憲法第一条には「大日本帝国万世一系天皇之ヲ統治ス」とある。天皇大日本帝国の君主であること、皇位万世一系であることを言明している。ならば、日本国憲法第一条も同様の趣意に改正すればよい。

 

 

 第一条改正案

 日本国は、天皇の知らす国である。

 

 「知らす」は「知ろしめす」と同じく、「お治めになる」という意味である。

 これは天皇統治権の主体であるという意味ではない。統治権の主体は国家であり、国家機関である政府がこれを行使する。

 また、天皇親政を志向することも意味しない。天皇親政は太古の昔や明治維新の一時期に見られたが、歴史上、政治の実権は藤原氏や源氏、足利氏、徳川氏が握っており、天皇はただ関白や征夷大将軍を任命するのみであった。

 

 現代では、統治の権限は政府が握り、天皇はそれに正当性を与える権威を持っている。天皇が国会を召集し、内閣総理大臣及び最高裁判所長官を任命するのは、そのためである。

 天皇が日本国をお治めになるということの意味は、権威と権力を分離し平衡を取ることである。